日文聽解 N5~N4『退屈な日』
日本語聴解
『退屈な日』作者:てる
ある日の夕方、外は大雨だった。
家にいたジョンは、窓から外を見ていた。
「毎日雨で退屈だ。」
突然ドアのチャイムが鳴った。
ジョンが驚いてドアを開けると、そこには知らない男が立っていた。
「こんな雨の中、外にいたら風邪をひいてしまいます。中に入れてください。」
ジョンは男を部屋に入れた。
男は濡れた服を脱いで、疲れた様子で椅子に座った。
「ああ、助かりました。外に出なければならなくて、こんな雨の中を歩いていたんです。」
ジョンは男にコーヒーを出した。
「あなた、どこから来たんですか?」
男は口を開いた。
「火星です。」
ジョンは、男が冗談を言っていると思って笑った。
「冗談はやめてくださいよ。」
男は真剣な顔で言った。
「嘘は言っていません。本当に、火星から来たんです。」
男は火星人で、地球を観察するために来たそうだ。
地球人とコミュニケーションを取るために地球語を学んでいるのだという。
ジョンは、信じられない話だと思いながらも、火星人との会話を楽しんだ。
そして、男が帰るときに言った。
「また来てくださいね。」
男は言った。
「ありがとうございます。」